つわりと虫歯の関係性
- 2024年10月17日
- 虫歯治療
こんにちは🐣💕
今日は妊娠中のつわりと虫歯の関係について
お話ししていこうと思います😌
妊娠中はさまざまな理由で口腔内環境が悪くなりがちです。
・妊娠中に起こりやすいトラブル
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妊娠中は口内環境が劇的に悪化しやすく、
むし歯や歯肉炎になるリスクが非常に高まります。その原因は主に3つあります。
- つわりで、歯みがきが気持ちが悪いと、
しっかりとした歯みがきをするのが難しくなります。
また、つわりの一症状である嘔吐で胃酸が逆流すると、
口の中が酸性になり、むし歯ができやすい環境になってしまいます。
1日3食のバランスが崩れて「ちょこちょこ食べ」になりがちなことも、
むし歯ができる原因になります。
- 唾液の状態が変化する
妊娠すると、妊娠状態を保つための女性ホルモンが働き、
唾液が粘液性(性質がネバネバする)特徴があります。
本来、唾液には口の中の汚れを落とす自浄作用がありますが、
ネバネバした唾液は自浄作用が低下している状態なので、
むし歯菌が増加し、口内環境が悪化することがあります。
- 歯周病菌が活発になる
歯周病菌の一部は、妊娠中に増加する女性ホルモンが大好物で
女性ホルモンが血中にたくさん増えることで、歯周病菌が活発になり、
妊娠性の歯肉炎になりやすくなります。
・妊娠中に気をつけたい病気や症状
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- 妊娠関連(性)歯肉炎
⇒妊娠中に増加する女性ホルモンの影響で、
歯周病菌が増殖して歯肉炎になりやすくなります。
これを「妊娠関連(性)歯肉炎」といいます。歯ぐきが部分的に腫れやすく、
特に上の前歯の歯ぐきに症状が出やすいのが特徴です。
放置すると悪化して歯周炎になり、早産に繋がる可能性があるといわれています。
- 口臭
⇒唾液のネバネバや、つわりが原因で口内の環境が悪化すると、
口臭が強くなります。
- 親知らずの痛み・腫れ
⇒妊娠中に口内のケアが不十分になり、親知らずが炎症を起こしたり、
痛み出すことがあります。
妊娠前や安定期のうちに治療をすることをオススメします。
- 妊娠性エプーリス
⇒ホルモンバランスの変化が原因で、歯ぐきに良性のしこりができることがあります。
小さいものだと出産とともに消えるものがほとんどですが、
大きいものは産後も消えにくいこともあり、
生活に支障をきたすため局所麻酔で切除をします。
妊婦さんの1~3%程度発症するといわれています。
つわりのがあるときは、歯ブラシを入れるだけで
気持ちが悪くなることが多いと思います😢
ブラッシングどきなどタイミングなど工夫が大切です。
- 歯ブラシを変える
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ヘッド部分が薄くて小さい歯ブラシがおすすめです。
口の中に入れやすいものを選択し、嘔吐反射が起きにくくして下さい。
軽い力で小刻みに細かく動かすのがポイントです。
- 歯みがき剤を変える
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歯みがき剤のにおいには、色々な味やにおいのものがあります。
味や香りが嘔吐反射の原因になっているようであれば、
自分に合った歯みがき剤に変えてみましょう。
最悪、何もつけなくても大丈夫なので歯垢をとにかく取るようにしましょう。
- 最低1日1回、夜寝る前に歯みがきを
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つわりで気持ちが悪い時でも、必ず最低1日1回、
夜寝る前には頑張って歯みがきを心がけるようにしてみて下さい。
夜寝ている時は体温が上がり、口内は適度な湿度があるため、
汚れが残っているとむし歯菌などの細菌が活発に活動してしまいます。
寝る前に歯みがきをして、細菌の繁殖をおさえましょう。
どうしても気持ち悪い場合は洗口剤でのうがいや、
水だけでも構わないので強い洗口をするようにして下さい。
つわりがある時期の口腔内の清掃はつらいと思いますので
無理をせずにホームケアを行ってくださいね。
体調がいい時に歯科医院へ受診し歯石取りをオススメします。
また何かわからないことがあればたまご歯科でお待ちしておりますね😌
石塚
【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る