お口の中の金属アレルギー✨
- 2024年3月31日
- 予防歯科
こんにちは(^o^)
たまご歯科クリニックです!!
🌸桜の蕾も膨らんで開花が楽しみな季節になりましたね🌸
さて、今回はお口の中の詰め物や被せ物の金属の影響などについてお話しします。
金属アレルギーで本当に怖いのは、皮膚の表層にでるものではなく、歯の詰め物などの金属が体内に蓄積して炎症を起こす、体内で起きる金属アレルギーなのです。
お口の中の金属というのは、常に唾液にさらされていて食事やお話をするたびに、歯がこすれて金属には負荷がかかります。
その結果、金属は溶出し、体内に少しずつ流れ込み、多くは対外へと排出されるかもしれませんが、一部は徐々に体内へ蓄積されていくことになります。
金属が身体の中に貯留すると炎症を起こし、何かの拍子に突然体調不良を起こすことがあるとも言われます。
この体内の炎症によって身体にはさまざまな異変が生じる可能性がありますが、「皮膚がかぶれる」等の一般的な症状でないため、その症状の原因が金属だと気付かないこともあるかもしれません。
そのため、原因と効果的な治療方法が分からず、根本的な解決には結びつかないこともおそらく少なくはありません。もっと言うと、身体の不調の原因が金属だと分かったとしても、体内に蓄積した金属は除去することが極めて困難になります。
安易に歯科治療で金属を入れることにより、気づかないうちに体内で炎症を起こし、将来的に身体に異変が起きる可能性は否定できません。
ちなみに日本以外の歯科先進国で銀歯を用いて治療する国はほとんどありません。保険治療で用いる銀歯に使われる「12%金銀パラジウム合金」は、ヨーロッパでは金属アレルギーなど身体への悪影響をおよぼす可能性があるとして、歯科での使用を禁止している国もあります。実際に、「パラジウムフリー=パラジウムが入っていないので安全です」といった広告もあるくらい、パラジウムは身体に良くない金属として広く認識されています。
12%金銀パラジウム合金には、金12%・パラジウム20%・銀50%・銅16%・その他2%(亜鉛、インジウ、イリジウム等)という割合で金属が配合されています。歯科用合金は口の中で機能しますので金、白金、パラジウムの貴金属が75%以上含まれていないと化学的に安定せず口の中で溶けだす危険性があると言われています。日本のJIS規格ではこの金銀パラジウム合金には約30%しか貴金属が含有されていません。そのため口の中で金銀パラジウム合金が腐食し溶け出しやすいということは、意外と知られていないのかもしれません。
また、以前はアマルガムという身体に有害な水銀を含む金属が歯科治療の詰め物として多く使われていました。そのため、現在40代以上の方のお口には、いまだにアマルガムが入っている場合が多いです。
例えばセラミックを用いた治療は患者様が一番分かりやすいところで言えば「見た目が美しい」ということになりますが、見た目以上に身体にとって優しい材料選択をすることが何より大切な事だと思います。
もし、金属アレルギーかも?と思われた方や、歯科の治療内容・修復材料でお悩みがある方は、一度ご相談下さい。
【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任o