バイオフィルムってご存知ですか?|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目32-5 トークタウンB-105
TEL.072-438-6474
WEB予約 Instagram LINE
ヘッダー画像

医療コラム

バイオフィルムってご存知ですか?|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

バイオフィルムってご存知ですか?

こんにちは

たまご歯科クリニックです。

歯にこびりつく「バイオフィルム」についてお話ししたいと思います。

 

みなさん、「バイオフィルム」という言葉を聞いたことはありますか?

実はこれ、歯の表面にこっそりと張りついている“細菌のぬめぬめの膜”のことです。
お風呂の排水溝や台所のシンクにできるヌルヌルと同じ仕組みで、口の中にも同じようなものが作られてしまうのです。

バイオフィルムは歯みがきでは完全に落ちない!
バイオフィルムの厄介なところは、毎日の歯みがきだけでは完全に取り除けないこと。
見た目は透明〜白っぽくて目立たず、歯の表面にベタっと張り付いています。この膜の中では、虫歯菌や歯周病菌が集まって活動し、酸を出して歯を溶かしたり、歯ぐきに炎症を起こしたりします。

例えるなら、細菌たちが作った“要塞”のようなもので、普通のブラシでは中の菌まで届きません。

放っておくと…虫歯や歯周病の温床に
バイオフィルムの中は酸素が少なく、菌たちにとって最高の住みかです。
ここで増えた菌は、

歯の表面を溶かして虫歯を作る
ーーーーーーーーーーーーーーー
歯ぐきを腫らして歯周病を進行させる
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
口臭の原因になる
ーーーーーーーー
といったトラブルを引き起こします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

しかも、バイオフィルムは時間がたつとどんどん厚くなり、やがて歯石へと変わり、さらに除去が難しくなります。

バイオフィルムを落とすのは歯医者の“プロケア”だけ
歯ブラシやフロスである程度はプラーク(歯垢)を落とせますが、バイオフィルムを完全に除去するには専用の器具と技術が必要です。
歯科医院では「PMTC」と呼ばれるプロによるクリーニングで、バイオフィルムを物理的に削ぎ落とし、歯の表面をツルツルに磨き上げます。ツルツルになった歯には汚れがつきにくく、虫歯や歯周病のリスクもぐっと下がります。

定期検診でバイオフィルムをためない習慣を!!
バイオフィルムは1日2日でできるものではなく、数週間〜数か月かけて成熟します。
そのため、3〜4か月に一度の定期検診が理想です。
検診ではクリーニングだけでなく、虫歯や歯周病の早期発見も可能。初期の段階なら痛みも治療も最小限で済みます。

「痛くなってから」では遅い
多くの患者さんが「痛くないからまだ大丈夫」と思いがちですが、虫歯も歯周病も初期はほとんど症状がありません。
気づいた時には治療が大掛かりになり、時間も費用もかかってしまうことも…。
だからこそ、「予防のために行く歯医者」を習慣にしてほしいのです。

まとめ
ーーー
バイオフィルムは細菌のぬめぬめ膜で、虫歯・歯周病の原因。
歯みがきだけでは完全に落とせない。
歯科医院でのクリーニング(PMTC)で除去可能。
3〜4か月ごとの定期検診が理想。
「今は痛くないからいいや」ではなく、“悪くならないために”歯医者へ。
あなたの未来の歯を守るために、ぜひ次回の検診予約を取ってくださいね。

たまご歯科でお待ちしております。

 

【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る

PageTop↑