二次カリエスとは??
- 2024年7月29日
- 虫歯治療
二次カリエスとは、初めて治療を受けたカリエス(むし歯)が再発する状態を指します。
治療したのにまた虫歯になるの!?と思われる方もいると思いますが
つまり、二次カリエスというのは歯科治療をした詰め物や被せ物の中など再び同じ箇所や別の箇所で発生する厄介な虫歯です。
二次カリエスの主な原因の1つは、歯の表面に付着する歯垢やプラークによるものです。歯垢やプラークには細菌が含まれており、これらが食品などに含まれる糖質と反応して酸を作り出します。この酸によって歯のエナメル質が溶け出し、カリエスが発症する可能性が高まります。特に治療を受けた部分は、元のエナメル質よりも脆弱な状態になっているため、再びカリエスが発生しやすくなるのです。
また、詰め物や被せ物の端の隙間に食べカスがたまったり、不適切な歯磨きを行ったりすることで、新たなカリエスが発生する可能性もあります。食物が詰まってしまうと、細菌が繁殖しやすくなり、それがカリエスの原因となってしまいます。
二次カリエスが起こると、早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。二次カリエスが進行してしまうと、神経にまで病変が及ぶ可能性もあるため、定期的な歯科検診や、歯科医、衛生士の指導に基づいた適切な歯磨きや口腔衛生の管理が不可欠です。
🦷二次カリエスを予防するためには
1. 正しい歯磨きの習慣を身につけること:歯磨きは朝晩2回が基本で、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯間部分もしっかりと清掃することが重要です。
2. フッ化物の適切な利用:フッ化物は歯を強化する働きがあります。歯磨き粉に配合されているフッ化物を適切に使用する他、歯科医、衛生士の指導に基づいてフッ化物の塗布やうがい薬の利用を行うことも効果的です。
3. 健康的な食生活の習慣化:砂糖や炭水化物を多く含む食品を摂りすぎないようにし、歯に負担をかけない食事を心がけることが大切です。
4. 定期的な歯科検診の受診:歯科医、衛生士によるクリーニングやプロフェッショナルケアを受け、歯の健康状態を定期的にチェックすることで、早期に問題を発見し、適切な対処を行うことができます。
二次カリエスは再発するリスクが高いため、歯の健康管理には常に気を配る必要があります。定期的な歯科検診や、適切な歯磨き、口腔衛生の管理を徹底することで、二次カリエスのリスクを軽減し、健康な歯を維持することができます。
🦷治療する際の詰め物や被せ物の材質のポイントですが
金属やプラスチック、樹脂というのは汚れが付きやすく詰め物自体の劣化があります。
それに比べてセラミックやジルコニアと呼ばれるものは、表面が滑らかで、ざらつきがほとんどないため、汚れやプラークが付きにくくなります。
また、銀歯と比べて接着性が高く、隙間ができにくいという特性があります。
被せをつける接着剤との接着性が高いので、しっかり歯とも接着し、結果カリエスになりにくくなります。
自費診療になるため治療費は高くなりますが、二次カリエスのリスクを抑え、歯の寿命を長くするためには、このような詰め物の選択も非常に左右してくるところになります。
虫歯のリスクを減少させるためにも、日頃から適切なケアを心がけましょう。
歯科の定期検診もオススメします!
監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る
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