子供の歯石について|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

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医療コラム

子供の歯石について|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

子供の歯石について

子供の歯石についての理解を深めるためには、まず歯石の形成メカニズムやその影響、予防方法について知っておくことが重要です。

 歯石とは何か?

歯石(デンタルタルト)は、口腔内のバイオフィルムが石灰化して硬化したものです。通常、プラークと呼ばれる粘着性の細菌バイオフィルムが形成され、その後に唾液中のミネラルが付着して時間が経つにつれて固まることで歯石になります。歯石は主に前歯の裏側や奥歯の頬側にできやすい特徴があります。

子供における歯石形成の原因とは?

子供の歯石形成にはいくつかの要因があります。

1. 口腔ケアの不足
子供はまだ完全に自立した口腔ケアができず、歯磨きが不十分な場合があります。そのため、プラークが蓄積しやすくなります。

2. 食生活 
甘いお菓子や飲料を好む傾向があり、糖分の摂取が多いと、プラーク形成が促進されます。

3. 成長段階 
子供は成長期であり、歯が生え変わる時期には特に歯磨きが難しいことがあります。新しい歯が生えてくる際の穴や隙間にプラークがたまりやすくなります。

歯石による影響は?

歯石が形成されることで、さまざまな問題が生じる可能性があります。

1. 虫歯のリスク
歯石自体は虫歯を直接引き起こすわけではありませんが、歯石の周りにプラークが蓄積し、それが虫歯の原因となります。

2. 歯周病
子供でも歯周病は起こります。特に歯石が取り除かれないままだと、炎症を引き起こし、歯ぐきの腫れや出血を伴うことがあります。

3. 口臭
歯石があると、口腔内の衛生状態が悪化し、口臭の原因となることがあります。

予防方法としては?

子供の歯石を予防するためには、以下の手段が有効です。

1. 定期的な歯磨き
 子供が自立して歯磨きできるようになるまでは、親が見守り、必要に応じて補助を行うことが重要です。特に歯の生え変わり期間中は注意が必要です。

2. フッ素の活用
フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の再石灰化を促進し、虫歯予防に役立ちます。

3. 定期的な歯科検診
年に1回以上の歯科検診を受けることで、歯石の早期発見・除去につながります。歯科医師によるプロフェッショナルケアも重要です。

4. バランスの取れた食事
健康的な食事は口腔内の健康に寄与します。特に、糖分の摂取を制限し、食物繊維の多い食品を選ぶことが推奨されます。

子供の歯石は、放置するとさまざまな問題につながる可能性があります。しかし、適切な口腔ケアや食生活の改善、定期的な歯科受診を行うことで予防が可能です。親子で一緒に口腔衛生に関する教育を行い、健康な歯を維持するための習慣を身につけることが大切です。子供の未来の笑顔を守るために、早期からの対策を講じることが求められます。

【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任

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