歯石と食べ物の関連性|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

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医療コラム

歯石と食べ物の関連性|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

歯石と食べ物の関連性

歯石と食べ物の関連についてですが、まず歯石がどのようにしてできるのかを簡単に説明します。
歯石は歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌性の膜が石灰化して固まったもので、歯ブラシやフロスで簡単には取れない硬い物質です。歯垢が歯石に変化する過程は、食べ物や飲み物の残りカスや細菌が口の中に留まり、そこで細菌が増殖して歯石となることが原因とされています。

食べ物と歯石の関連性は以下のような点が考えられます。

1. 食べ物による歯石の付着
歯石ができる主な原因は歯垢や食べ物のカス、特に砂糖分解細菌が増殖することです。甘い飲み物やお菓子、炭水化物などの食品は細菌のエサとなり、口内細菌が増殖して歯石の生成を促進します。そのため、食事内容によって歯石ができやすくなることがあります。

2. 食べ物の種類による歯石の発生リスク
特に砂糖やでんぷん質の多い食品を摂取すると、口内細菌が増殖しやすくなります。これにより、歯垢が増えやすくなり、歯石ができやすくなります。また、柔らかい食べ物を摂取すると、歯石ができやすくなる可能性があります。歯石は硬くてもったりとしたものであり、柔らかい食べ物を摂取すると食べ物が歯に付着しやすくなり、歯石の原料となります。

3. 歯石が口内環境に与える影響
歯石は口内環境を悪化させる原因の一つです。歯石ができると、歯ぐき炎症や歯周病のリスクが高まると言われています。また、歯石が口内に付着することで、口臭の原因にもなります。食べ物を食べた後に歯石ができると、その食べ物と歯石が一緒に口中に残りやすくなり、口腔内の細菌が繁殖し口臭の原因になります。

🦷歯石は食べ物を食べなければつかないのか??
・食べ物を食べなくても歯垢 ( プラーク ) はつきます。
お口の中に元々いる細菌たちのせいです。
それらと唾液が合わさって石灰化し、固まったのが歯石です。
ゆえに食べ物を食べなくても、歯石はつきます。
 
・たとえば胃ろうなど、管を通して栄養を身体に送っている方( = 経管栄養 ) でも、お口の中は汚れます。
むしろ口から食べ物を食べることで唾液が多く分泌され、細菌が洗い流されるなど自浄作用が働きます。
そのため口から食べ物を取っていない方ほど汚れやすいのです。

🦷歯石は、どのくらいで形成されるのか??
・食べた直後は、歯に汚れが付いているようには見えません。
歯垢 ( プラーク ) は、食べた後およそ4~8時間程で作られます。
 
・歯磨きをしなかったり歯磨きしても磨き残しがあったりすると、その歯垢 ( プラーク ) は、歯石となり固まってしまいます。
歯垢~歯石のなるまでの時間はおよそ48~72時間。2~3日です。
 
・2~3日間歯磨きをしないという方は少ないと思いますが、歯磨きの癖や磨き残しやすい場所があれば、知らぬ間に2~3日放置されて、歯石となります。

以上のように、食べ物と歯石には密接な関連があります。健康的な口内環境を維持するためには、食べ物選びや口内ケアが重要です。甘い飲み物や炭水化物を摂取する際には、歯磨きやフロスや歯間ブラシをきちんと行うことで、歯石の生成を抑えることができます。また、定期的な歯科検診やプロフェッショナルクリーニングも有効です。食べ物と口内ケアに注意することで、歯石を予防し口腔内の健康を維持することが大切です。

監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る


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