永久歯がグラグラする原因について
- 2024年12月21日
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こんにちは。 段々寒くなってきましたが体調は大丈夫ですか?
今日は永久歯がグラグラする原因についてお話ししたいと思います
子育て中のお母さんやお父さんの中には永久歯が生えてきたのにグラグラしていて
びっくりされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人間の口の中には、乳歯と呼ばれる小さな歯が生え、やがて永久歯に生え替わる過程があります。この生え変わりの時期には、乳歯の根が吸収され、永久歯がそのスペースに生えてきます。通常、乳歯は6歳頃から生え始め、12歳前後までに永久歯に完全に生え変わります。
生えたばかりの永久歯は、まだしっかりと根が安定していないことがあります。そのため、乳歯が抜けた後や永久歯が生えたばかりの時期に一時的にグラグラすることは一般的です。特に、前歯や小臼歯などの比較的小さな歯がこの現象を示すことが多いです。
☆グラグラする原因
永久歯がグラグラする理由はいくつかあります。主に以下の要因が考えられます。
① 生え変わり時期の自然な現象
生え変わりの過程では、乳歯の根が徐々に吸収され、最終的に抜けますが、この時期に隣接する永久歯がグラグラすることは珍しくありません。乳歯が抜けた後も、永久歯が完全に定着するまでには時間がかかります。この期間、歯が不安定になり、物理的な衝撃や圧力でグラつくことがあります。
② 歯周組織の未成熟
永久歯が生えてくるとき、歯の周りの歯周組織(歯槽骨や歯肉)はまだ完全に成熟していない場合があります。歯が成長する過程で歯槽骨も成長し、歯がその位置に安定するまでには時間がかかります。このため、歯が完全に安定するまでは一時的にグラつくことがあります。
③ 顎の成長に伴う変化
特に子どもや思春期においては、顎の成長が活発に行われています。この成長に伴い、歯の配置が変化することがあり、その過程で歯が一時的に不安定になることがあります。顎の広がりにより、歯と歯の間にスペースができたり、歯が傾いたりすることがあります。
④ 外的衝撃や事故
もし歯がグラグラしている場合、外的な衝撃や事故が原因で歯が動いていることもあります。例えば、スポーツや転倒などで口の中に強い力が加わると、歯が動くことがあります。これが長期的に続くと、歯を支える歯周組織にダメージを与えることがあります。
⑤ 歯周病
子どもでも歯周病にかかることがあります。特に歯磨きが不十分だったり、食べ物が歯に残っていたりすると、歯周組織に炎症が起こり、歯が不安定になることがあります。歯周病が進行すると、歯の根がしっかりと支えられなくなり、永久歯がグラグラすることがあります。
⑥ 遺伝的要因
永久歯の生え方やグラつきやすさには、遺伝的な要因が影響することもあります。両親や兄弟姉妹が同じように歯がグラグラしやすい傾向がある場合、その子どもも同様の現象が起こりやすいことがあります。
☆グラグラが続く場合の対応
通常、永久歯がグラグラすることは一時的なものであり、しばらくすると安定します。しかし、以下の場合には専門的な対応が必要です。
グラグラが長期間続く場合:歯が安定せず、長期間グラグラする場合、歯周組織に問題がある可能性があります。歯周病や歯槽骨の発達不全などが考えられるため、歯科医師に相談することが重要です。
外的衝撃を受けた場合:事故や衝撃で歯が動いた場合、適切な処置が必要です。歯が根元で折れている場合や脱臼している場合には、早急な治療が求められます。
痛みがある場合:歯がグラグラしていることに加えて痛みが伴う場合、炎症や感染症が原因となっている可能性があります。早期に治療を受けることが重要です。
☆予防とケア
永久歯が安定するまでには、日々の口腔ケアが大切です。適切な歯磨き習慣を身につけ、食べ物が歯に残らないようにしましょう。また、定期的に歯科医院でのチェックを受けることで、早期に問題を発見し、予防することができます。
まとめ
永久歯がグラグラになることは、生え変わりや顎の成長の過程でよく見られる現象です。しかし、長期間グラグラが続いたり、痛みを伴ったりする場合には、歯科医師の診断を受けることが大切です。早期の対応と予防を行うことで、健康な永久歯を維持していきましょう。
たまご歯科クリニック
【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る