舌の正しい位置|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

〒596-0825 大阪府岸和田市土生町2丁目32-5 トークタウンB-105
TEL.072-438-6474
WEB予約 Instagram LINE
ヘッダー画像

医療コラム

舌の正しい位置|たまご歯科クリニック|大阪岸和田の歯科クリニック

舌の正しい位置

こんにちは
今日は舌の正しい位置について、お話したいと思います。

舌は口腔内で非常に重要な役割を果たし、食事や発音、さらには呼吸にも関与しています。特に小児期は、成長や発達の過程において舌の位置がさまざまな影響を及ぼします。この舌の位置は正常な発育において非常に重要であり、適切な位置にない場合はさまざまな問題を引き起こす可能性があります。本稿では、小児の舌位置の重要性、正常な舌位置とは何か、舌位置が悪くなる原因、そしてその影響や対策について詳しく説明します

 1. 正常な舌位置とは

小児において理想的な舌位置は、通常以下の特徴を持っています。

– **安静時**: 舌は上顎の前歯の裏、またはそのすぐ後ろに接触しているのが理想とされています。この位置は舌が静止している状態で、口の中での自然な状態です。

– **機能時**: 喉を使っての音の発声や飲食時には、舌が前後や上下に動くことが必要ですが、食事中は舌が食物を転がしたり、味わったりする役割を果たします。

– **発音時**: 正しい舌の位置は言葉の発音にも影響を与えます。舌が上の歯茎に正しく付いていることで、音が正確に出るのです。

2. 舌位置が重要な理由

正しい舌位置が保たれていることは、以下のような理由で重要です

 (1)成長と発育

小児期の舌の位置は、顎や顔面の成長にも密接に関わっています。舌が正しい位置にあることは、顎の成長を助け、歯並びに良い影響を与えます。具体的には、舌が上あごに当たっていることが、顎の骨の発達を促します。このため、舌が下がった位置にあると、顎の成長が不十分になり、不正咬合や歯並びの問題を引き起こす可能性があります。

(2)口腔機能

舌は食べ物を噛み砕いたり、飲み込む際にも必要不可欠な役割を果たします。舌の正しい位置が確保されていない場合、食事中の飲み込みがスムーズでなくなることがあり、これがさらなる咀嚼や消化の問題につながることがあります。また、舌が正しい位置にないと、発音にも悪影響を及ぼす可能性があります。

(3)呼吸

舌の位置は、呼吸方法にも影響を与えます。舌が上顎に適切に位置していると、鼻呼吸が促進され、口呼吸を防ぐことができます。口呼吸は、歯の健康や睡眠の質にも悪影響を及ぼすため、舌の位置が適切であることは重要です。

 3. 舌の位置が悪くなる原因

舌の位置が不適切になる原因は多岐にわたります。以下は一般的な理由です。

(1)習慣的な口呼吸

口呼吸は、舌が下がった位置に留まることが多いです。特によく見られるのは、アレルギーや鼻づまりによって鼻呼吸ができなくなる場合です。これにより、舌が不適切な位置に留まることで、成長に影響を与えることがあります。

(2)舌の癖

子ども特有の舌の癖(たとえば、舌を口外に出す、吸う、押し出すなど)は、舌の位置に影響を与えます。これらの癖が続くと、舌の筋肉が異常に発達することがあり、不正な発音や咀嚼の問題を引き起こす可能性があります。

 (3)他の口腔機能の問題

舌や口唇、頬の筋肉の不均衡も舌の位置に影響します。例えば、唇が必要以上に緩いと、舌が正位置を保てないことがあります。また、不正咬合や歯並びの問題も影響を与える一因です。

4. 舌の位置が悪いことによる影響

舌の位置が不適切であることは、以下のような影響を及ぼします。

(1)歯並びの問題

舌の位置が不適切だと、顎の成長が偏ることがあり、それが将来的な歯並びの悪化につながります。特に舌が常に前に出る習慣(舌突出)は、不正咬合の原因になることがあります。

(2)発音の問題

舌が正しい位置にないと、音の発音に影響が出ることがあります。子どもが「さ行」や「た行」の音を発音する際に、舌の動きが不適切であると、言語発達に影響を及ぼすことがあります。

(3)消化の問題

舌の位置が適切でないと、食物を効果的に噛み砕いたり飲み込んだりすることが難しくなり、消化不良や食べ物が喉に詰まるリスクが増加します。

5. 対策と治療

舌の位置を改善するためには、いくつかの対策があります。

 (1)専門家の相談

まずは、歯科医や小児科医に相談し、舌の位置の問題を診断してもらうことが重要です。必要に応じて、言語療法士や矯正歯科医の助言を受けることが推奨されます。

(2)口呼吸の改善

鼻呼吸を促進するための治療が重要です。アレルギーが原因の場合は、適切な医療を受けることが必要です。また、鼻呼吸をトレーニングすることで舌の位置を修正することができます。

(3)舌習慣の修正

自宅でできる舌のトレーニングを行うことで、舌の位置を正すことが可能です。 自宅での練習を通じて、舌を上顎に押し当てることを意識するように促す方法です。

 (4)ナイトガードや矯正装置

必要な場合には、ナイトガードや矯正装置を使用して舌の位置をサポートすることが効果的です。

たまご歯科では、矯正治療を行っております。
舌を正しい位置に矯正するため、プレオルソという器具も導入しております。
ぜひ、ご相談ください。

【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る
PageTop↑