顎関節症とは??⓶
- 2024年1月10日
- その他
こんにちは!たまご歯科クリニックです。
以前、顎関節症についてのお話を投稿させていただいたのですが、ご覧いただけたでしょうか?
本日はその続きのお話をさせていただきたいと思いますので、ご覧になられていない方は是非ご覧くださいね!
さて、前回は顎関節症の紹介(?)をさせていただきましたが、今回は顎関節症になってしまう原因と、診断するまでの診察・検査、そして診断、その後の治療のお話をさせていただきたいと思います。
~~~原因は?
まず、顎関節症とは顎の関節に痛みなど、何かの症状が現れる状態を指し、主だったものが次にあげる状態になります。
顎関節痛障害(がくかんせつつうしょうがい):顎関節が痛んでいる
顎関節円板障害(がくかんせつえんばんしょうがい):顎関節の中にある関節円板(顎関節の骨と骨の間にある組織)がずれている
変形性顎関節症(へんけいせいがくかんせつしょう):顎関節を構成する骨が変形している
咀嚼筋痛障害(そしゃくきんつうしょうがい):あごを動かす筋肉に痛みがある
医療用語にすると難しく聞こえますね…。
このような状態に陥る原因は日常的な癖や習慣にもあります。
歯のかみ合わせの異常、歯ぎしり、食いしばり、頬杖やうつぶせ寝、噛みくせなど日常生活のくせ、精神的緊張やストレスによる顎関節への負担などがあるとされます。
ただし、これらのうち1つだけが原因になっているわけではなく、発症には複数の原因が絡みあっていると考えられており、まだよく分かっていない部分も多いといわれています。
話を聞くと何となく自分にも当てはまりそうなことがありそうですね。
~~~診断までの診察・検査
顎関節症は、あごの痛み(顎関節痛、咀嚼筋痛といいます)、口が開かない(開口障害といいます)、あごを動かしたときの音(顎関節雑音といいます)のどれか1つ、もしくは複数の症状があり、ほかの病気の可能性が否定された場合に診断されます。
診断に必要な検査・診察内容は、主に問診やあごの動きの検査、あごや周りの筋肉の痛みの検査、医師の触診や問診でわからない場合は、必要に応じてX線検査やMRI検査などを行うこともあります。
また、何らかの心理的・社会的要因が関わっている可能性もあるため、心理テストなどが用いられることもあります。
そんな大層な…と思いそうですが、無意識の食いしばりは自覚していないので、ストレスなどが要因であると考えられる場合は必要なこともあるようです。
顎関節症の治療は歯科医による治療とセルフケアがあります。これらを適切に続けることでよくなることがほとんどですが、重症の場合は手術が必要になることもありますし、放置するとあごの機能が損なわれてしまう可能性もあるので、ちょっと顎の動きがおかしいな?顎が痛いくらいで…と自己判断はせずに、まずは医療機関を受診してみてくださいね。
では、次回は顎関節症と診断された後、どのように治療・ケアしていくかをお話させていただきたいと思います。
またご覧くださいね!!
【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る