🦷乳歯が抜けない🦷
- 2023年10月16日
- 小児歯科
一般的に、乳歯は5歳前後から中学生に上がるまでの期間で抜けてしまいます。
しかし最近は、乳歯が抜けない人が増えています。
乳歯が抜けない人が増えている原因としては、柔らかい食事をとることが多くなった現代社会の食生活が挙げられていますが、
はっきりしたことはわかっていません。
乳歯がなかなか抜けない主な原因
・永久歯の成長が遅れている
・先天性欠如(乳歯の下に永久歯がない)
・埋伏歯(永久歯が骨や粘膜に埋まったまま)
先天性欠如
先天的に永久歯が生えてこないという方もいます。そのことを「先天性欠如」と呼び、
この場合、永久歯が生えてこないため乳歯が抜け落ちません。全体の約1割(10人にひとり)永久歯が欠如する位置として多いのは、前から2番目の歯と、5番目の歯であるとされています。
埋伏歯
最もよく知られた埋伏歯は親知らずですが、ときに奥歯だけではなく別の永久歯が埋伏歯になってしまうことがあるのです。
永久歯が埋まったまま生えてこなければ、乳歯の根っこが溶けることがなく、乳歯は抜け落ちません。
また、永久歯の生える位置がずれることでも、乳歯が抜け落ちなくなることがあり、そのような場合は乳歯を抜歯して、永久歯の位置を調整することになります。
🦷歯が抜けない事の影響🦷
先天性欠如で乳歯が抜けない場合は、永久歯は生えてきませんので、乳歯をずっと使い続けることになります。
しかし、乳歯は一生 使い続けることができるほど頑丈に作られていません。
だいたいの場合、大人になると自然に抜け落ちてしまいます。
大人になってから乳歯が抜け落ちると、ほかの歯とのバランスが悪くなり、歯並びが悪くなってしまうかもしれません
なかなか乳歯が抜けないという場合には、その原因が何なのか、歯科で確認しておきましょう。
将来的に歯並びが悪くなってしまう可能性もありますので、歯科医で
今後の方針を確認しておくことが重要です。
【監修】 歯科医師 中野真伍 2014年3月 大阪歯科大学卒業 2015年4月 大阪歯科大学付属病院にて研修 2016年4月 大阪市内の歯科医院にて研修 2021年4月 医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任 現在に至る