被せの歯とは、歯の一部または全部が欠損したり、歯の形や色が気に入らない場合に使用される補綴治療の一つです。
歯科保険に加入している場合、一部の被せ歯治療が適用されることがあります。
以下では、保険治療の被せの歯について詳しく説明していきます。

1. 被せの歯の種類
被せの歯には、以下のような種類があります。

– クラウン（冠：かん）
　歯の一部または全部を覆う歯科用冠です。天然歯の状態を保ちつつ、見た目や噛む力を回復させたり、修復したりするために使用されます。
　前歯の場合は、他の歯の色と合わせた白色の表面になります。裏側は金属になります。

– ブリッジ（橋）
　欠損した歯の隣にある歯を支持として使用し、その間に欠損した歯をつなぐ方法です。周囲の歯を削る必要があるため、虫歯ではない両サイドの歯を削らなければならない等、
　歯の根本的な損傷が進行することがあります。

– インレー・オンレー
　歯を削り込んで作られる保険治療の被せです。インレーは歯の谷間などに、オンレーは歯の出っ張りに貼り付ける形状をしている。

2. 保険治療の被せの歯の適用
　歯科保険は治療内容に応じて適用範囲が異なります。一般的に、健康保険は歯の治療費の一部をカバーし、被せの歯の治療も一部が適用されることがあります。
　被せの歯の適用範囲には以下のような条件があり　　ます。

– 治療内容
　一般的に、保険治療の被せの歯は歯の損傷や欠損に対する補綴治療が対象となります。
　保険適用の範囲内で、クラウンやブリッジといった被せの歯の治療が受けられることがあります。

– 条件
歯科保険には、ある程度の条件が課せられます。たとえば、歯科治療を受けるためには事前に診断や申請が必要となることがあります。
また、被せの歯の適用条件には、損傷や欠損の程度、歯科医の判断などが含まれます。

– 上限
健康保険には被せの歯の治療に対する上限額が設定されていることがあります
このため、保険治療で被せの歯の治療を行う際には、自己負担部分が発生することがあります。

3. 保険治療の被せの歯のメリット
保険治療の被せの歯には、以下のようなメリットがあります。

– 費用負担の軽減
健康保険に加入している場合、被せの歯の一部が適用され、治療費の負担を軽減することができます。

– 一部の治療が適用される
歯の一部の欠損や損傷に対する治療が、保険適用の範囲内で受けられるため、患者にとって負担が軽減されることがあります。

– 医療の質の向上
保険適用の治療も、信頼ある歯科医のもとで行うことができます。そのため、質の高い医療を受けることができます。

4. 保険治療の被せの歯のデメリット
保険治療の被せの歯には、以下のようなデメリットがあります。

– 上限額の制約
健康保険には治療に対する上限額があるため、高度な治療を受ける場合には、自己負担が発生することがあります。

– 義務付けられる条件
保険治療の被せの歯には、厳密な条件が必要となることがあります。
たとえば、損傷や欠損の程度、歯科医の判断などが条件として設定されることがあります。

– 自己負担
保険適用の範囲内であっても、一部の治療が自己負担となることがあります。
治療内容によっては、自己負担額が発生することがあります。

以上のように、保険治療の被せの歯にはメリットとデメリットがあります。
保険適用の範囲内で被せの歯の治療を受ける際には、事前に保険や歯科医との相談を行うことで、費用負担や治療内容について理解を深めることが大切です。
また、健康な歯を維持することや虫歯予防なども重要ですので、定期的な歯科検診や適切な歯のケアも併せて行うことが望ましいでしょう。

福田

【監修】　歯科医師　中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る