3歳児 虫歯進行止める
- 2025年12月25日
- 小児歯科
こんにちは、たまご歯科クリニックです。
本日は3歳児のお子さまの虫歯進行を止めるお話をしていきたいと思います!!
. 3歳児の虫歯の特徴と進行止めの必要性
3歳児の虫歯は、進行が早く、特に奥歯の溝や歯と歯の間など、歯ブラシが届きにくい場所に発生しやすいのが特徴です。この時期の虫歯を放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。
痛みによる食事への影響 痛みのために食事が十分に取れず、栄養不足になることがあります。
発音への影響:** 前歯の虫歯は、発音に影響を与えることがあります。
永久歯への影響:** 乳歯の虫歯は、後から生えてくる永久歯の歯並びや質に悪影響を及ぼすことがあります。
心理的な影響:** 歯科治療への恐怖心を抱き、その後の歯科受診を嫌がるようになることがあります。
そのため、3歳児の虫歯は早期発見・早期治療が非常に重要です。しかし、3歳という年齢では、歯科治療に対する理解が乏しく、治療を嫌がることが多いため、進行止め(フッ素塗布やサホライド塗布など)が有効な手段となります。
虫歯の進行止めとは
虫歯の進行止めとは、虫歯になった部分に薬剤を塗布し、虫歯の進行を遅らせたり、一時的に停止させたりする治療法です。主な種類として、フッ素塗布とサホライド塗布があります。
フッ素塗布
フッ素は、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化する効果があります。初期の虫歯であれば、フッ素塗布によって進行を抑制したり、治癒させたりすることが可能です。
メリット
* 副作用が少ない
* 歯を削る必要がない
* 痛みが少ない
デメリット
* 進行した虫歯には効果が期待できない
* 定期的な塗布が必要
サホライド塗布
サホライドは、フッ化ジアンミン銀を主成分とする薬剤で、虫歯になった部分に塗布すると、虫歯の進行を抑制する効果があります。塗布すると、虫歯の部分が黒く変色するという特徴があります。
メリット
* 進行した虫歯にも効果が期待できる
* 歯を削る必要がない
* 比較的短期間で効果が得られる
デメリット
* 塗布した部分が黒く変色する
* 金属アレルギーのある場合は使用できない
* まれに歯ぐきに炎症を起こすことがある
進行止めの選択と注意点
どちらの進行止めを選択するかは、虫歯の進行度合いや、お子様の年齢、性格、保護者の希望などを考慮して、歯科医師が判断します。
フッ素塗布が適している場合:
* 初期の虫歯
* 歯科治療に抵抗が強いお子様
* 見た目を気にされる場合
サホライド塗布が適している場合
* 進行した虫歯
* 歯科治療が困難なお子様
* 虫歯の進行を最優先に考えたい場合
注意点
* 進行止めは、あくまで虫歯の進行を遅らせるためのものであり、虫歯を完全に治すものではありません。
* 進行止めを行った後も、適切な歯磨きや食生活の改善が必要です。
* 定期的な歯科検診を受け、虫歯の状態を確認してもらうことが重要です。
* サホライド塗布の場合、塗布した部分が黒く変色するため、見た目が気になる場合は、歯科医師に相談してください。
* フッ素塗布、サホライド塗布ともに、まれにアレルギー反応を起こすことがあります。異常を感じた場合は、すぐに歯科医師に連絡してください。
3歳児の虫歯予防のために
虫歯の進行止めは有効な手段ですが、最も重要なのは、虫歯にならないように予防することです。
・正しい歯磨き 1日2回以上、特に寝る前に丁寧に歯磨きをしましょう。3歳児の場合、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
・フッ素入り歯磨き粉の使用 フッ素は歯質を強化し、虫歯予防に効果があります。
食生活の改善 甘いお菓子やジュースを控えるようにしましょう。特に、ダラダラと時間をかけて食べるのは避けましょう。
・定期的な歯科検診 3ヶ月~半年に一度、歯科検診を受け、虫歯の早期発見・早期治療に努めましょう。
・キシリトールガムの利用 キシリトールは虫歯菌の活動を抑制する効果があります。食後や歯磨き後にキシリトールガムを噛むのも有効です。
歯科医院でのコミュニケーション
3歳のお子様の治療は、歯科医師との信頼関係が非常に重要です。
・事前に相談
治療方法や期間、費用など、不安なことは事前に歯科医師に相談しましょう。
・お子様への説明 治療内容を優しく、分かりやすく説明してあげましょう。
・ご褒美 治療が終わったら、ご褒美を用意してあげると、お子様は頑張ってくれるでしょう。無理強いしない 治療を嫌がる場合は、無理強いせず、歯科医師と相談しながら、少しずつ慣れていくようにしましょう。
まとめ
3歳児の虫歯は、進行が早く、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。進行止めは、虫歯の進行を遅らせるための有効な手段ですが、最も重要なのは、日々の歯磨きや食生活の改善による虫歯予防です。定期的な歯科検診を受け、早期発見・早期治療に努めましょう。歯科医師とよく相談し、お子様に合った治療法を選択することが大切です。
いかがでしたか?
小さいお子様の時から虫歯がないように痛みなど出る前に検診にぜひ来てください!!
ご予約も取って頂けますのでいつでもご連絡くださいね!!
【監修】 歯科医師 中野真伍
2014年3月
大阪歯科大学卒業
2015年4月
大阪歯科大学付属病院にて研修
2016年4月
大阪市内の歯科医院にて研修
2021年4月
医療法人正歯会たまご歯科クリニックにて院長として就任
現在に至る


